LiveUser のサンプルを動作させるのは、PHP や PEAR の初心者には少し難しいでしょう。ここでは、example4 と GVN の例を、LiveUser 0.16.12 と MySQL で動作させるために必要な手順をまとめます。
PHP と MySQL をインストールするか、あるいは PHP と MySQL が使えるレンタルサーバと契約します。
PEAR をインストールします。インストールするには、 コマンドラインのインストーラ を使用するか、あるいは go-pear.php を FTP でサーバにアップロード します。
PEAR パッケージ LiveUser、 MDB2、MDB2_Driver_mysql、 HTML_Template_IT、HTML_QuickForm そして Var_Dump をインストールします。 コマンドラインを使用する場合は pear install --alldeps LiveUser-beta (各パッケージについてこれを繰り返す) のようになります。 go-pear.php を使用した場合は、 ウェブベースでパッケージをインストールする方法があるはずですが、 私は使ったことがありません。
MySQL で空のデータベースを作成します。
example4 のファイル群をウェブサーバのルートディレクトリにコピーします。 私の Linux 環境では、このサンプルは /usr/share/pear/docs/LiveUser/docs/examples にありました。また Apache のウェブルートは /var/www です。サンプルのある場所を調べるには pear list-files LiveUser を実行します。
データベースを作成するために、demodata.php をブラウザで閲覧します。URL は、例えば http://www.example.com/LU/demodata.php?dsn=mysql://dbuser:pwd@localhost/databasename&file=/var/www/LU/demodata.xml&create=1 のようになります。もちろん、ファイルのパスやデータベースの ユーザ、パスワード、 ホスト そして データベース名 は環境に応じて変更しなければなりません。アクセスした結果 "成功した" というメッセージが表示されれば、 phpMyAdmin などのツールでデータベース内にテーブルとデータが確認できるでしょう。
警告 |
システムによっては、demodata.xml に手を加えないと正常に実行できないことがあるようです。 <is_active>..</is_active> タグの内部にあるすべての "Y" を "1" に、そしてすべての "N" を "0" に置き換えます。 |
conf.php ファイルを編集し、データベースの情報を入力します。
これで、ブラウザで index.html を表示してログインし、example4 を利用できるようになります。
GVN サンプル を実行するには、まずウェブルートに "GVN" フォルダを作成します。
GVN のチュートリアルにしたがって最初から進めます。なぜなら、 依存性の問題があったり、サンプルファイルをすべて保存する必要があったりするからです。
ほとんどのファイルで、LiveUser/LiveUser.php をインクルードするようになっているところを単に LiveUser.php に書き換える必要があります。
Auth_XML.xml を、 example4 から GVN フォルダにコピーします。
データベースの情報や LiveUser の設定についての配列を、 example4/conf.php から GVN の conf.php および conf_admin.php にコピーします。
example4 では、データベース内のユーザが何らかの理由で有効化されていません... そこで、peoples テーブルで isactive カラムを 1 に変更します。
この手順に従うと、サンプルアプリケーションを動作させてユーザの追加などができるようになります。