PEAR MDB2 は、PEAR DB と Metabase php データベース抽象化レイヤーを統合したものです。
サポートしている RDBMS に対する共通の API を提供します。 他のデータベース抽象化レイヤーとのもっとも大きな違いは、 MDB2 が可搬性をもっとも重視しているということです。 MDB2 の機能の中には、次のようなものがあります。
オブジェクト指向のクエリ API
データベースサーバを指定する方法として、 DSN (データソース名) あるいは配列を使用可能
データ型の抽象化および必要に応じたデータ型の変換
可搬性の高いエラーコード
シーケンシャルあるいは非シーケンシャルな行の取得だけでなく、 大量データの一括取得も可能
クエリのバッファリング機能
数値添字配列、あるいは連想配列形式での行の取得
プリペア/実行 (バインド) のエミュレーション
シーケンスのエミュレーション
Replace のエミュレーション
限定的なサブクエリのエミュレーション
取得行数の制限のサポート
トランザクションのサポート
ラージオブジェクトのサポート
インデックス/ユニークキーのサポート
高度な機能を必要に応じて組み込むための、モジュール化されたフレームワーク
テーブル情報とのインターフェイス
RDBMS の管理用メソッド (create、drop、alter)
PEAR フレームワークとの完全な統合
PHPDoc 形式の API ドキュメント
現在は以下の RDBMS をサポートしています。
MySQL
MySQLi (PHP5 のみ)
PostgreSQL
Oracle
Frontbase (メンテナンスされていません)
Querysim
Interbase/Firebird (PHP5 のみ)
MSSQL
SQLite
PEAR MDB2 をインストールしただけでは、 基本クラスしかインストールされません。実際に動作させるには、 各 DBMS 用の適切なドライバもインストールする必要があります。 たとえば、MySQL および PostgreSQL 用のドライバをインストールするには 次のようなコマンドを実行します。
$ pear install MDB2 $ pear install MDB2#mysql $ pear install MDB2#pgsql |