Gtk2_VarDump はふたつの部分で構成されています。 左側のツリーには出力する変数の構造が表示され、 右側のリストにはキーと値が表示されます。 これらはペイン上に配置されており、このペインはメインウィンドウに属しています。
変数の値を出力したい、しかもそれを自分のアプリケーションに直接組み込みたい。 新しいウィンドウが開くのはいやだ - そんな場合はどうすればいいのでしょうか。Gtk2_VarDump には、そんなときのための仕掛けもあります。既存のクラスを再利用できるのです。
Gtk2_VarDump_Pane は、 ツリーとリストのコンテナです。このインスタンスを作成し、 自分のインターフェイスに追加して setVariable() メソッドをコールすると、 変数の内容を表示させることができます。 このメソッドの最初の引数は表示したい変数、 そしてオプションの二番目の引数にはタイトルを指定します。
Gtk2_VarDump_Tree は GtkTreeView を継承したクラスで、 通常はスクロールバーがありません。これを GtkScrolledWindow に追加することを忘れないでください。 このクラスは Gtk2_VarDump_Pane と同様に setVariable() メソッドを持っています。 このメソッドは、表示したい変数を受け取ります。また、オプションで、 ルート要素で使用するタイトルも指定できます。
ツリーにはもうひとつメソッドがあります。setList() を使用して、値を表示するリストウィジェットを設定します。 リストウィジェットにも setVariable() メソッドが必要であることに注意しましょう。 ツリーの選択状態が変わるたびに、リストの setVariable() メソッドがコールされます。