Net_DNS_RR クラスの提供する機能は、ネームサーバから返された リソースレコードの解析、ネームサーバに送るリソースレコードの生成、 そしてそれらのリソースレコードをオブジェクトのプロパティとして 扱うことです。
それぞれのリソースレコードオブジェクトは、必ず以下のプロパティを 含む必要があります。
name - リソースレコード(RR)の DNS 名
type - RR のタイプ
class - RR のレコードクラス(一般的には IN)
ttl - RR の有効期限
rdlength - rdata セクションのデータ量(バイト単位)
rdata - RR の右側のデータ(非圧縮)
サポートされている RR タイプを type に設定すると、 適切なプロパティの値が自動的に設定されます。RR オブジェクトの中身は、 RR のタイプに応じて変化します。
サポートされる RR タイプ
A
string address - IPv4 形式のアドレス
AAAA
string address - IPv6 形式のアドレス
CNAME
string cname - 問い合わせ対象ホストの別名
HINFO
string cpu - ホストの CPU 名
string os - ホストの OS 名
MX
integer preference - MX の優先度(小さいほうが優先される)
string exchange - メール交換ホストの名称
NAPTR
unknown order - 不明
unknown preference - 不明
unknown flags - 不明
unknown services - 不明
unknown regex - 不明
unknown replacement - 不明
NS
string nsdname - NS レコードのネームサーバ名
PTR
string ptrdname - 問い合わせ対象 IP アドレスの別名
SOA
string mname - SOA レコードで指定されている マスタネームサーバのホスト名 - 正確でなくてもよい
string rname - ゾーンの責任者のメールアドレス - 正確でなくてもよい
string serial - ゾーンのシリアル番号 (バージョン番号)
string refresh - ゾーンのリフレッシュ間隔
string retry - ゾーンのリフレッシュが失敗 した際の再試行間隔
string expire - リフレッシュが失敗した際に ゾーンのデータが無効になったと判断するまでの期間
string minimum - ゾーン内の RR について、 別途指定されていない場合の最小の有効期限
SRV
unknown preference - 不明
unknown weight - 不明
unknown port - 不明
unknown target - 不明
TSIG
integer time_signed - 署名が作成された時刻
integer fudge - クライアントとサーバの間で 許される時刻のずれ
integer mac_size - 後に続く署名データのサイズ
string/binary mac - 後に続くデータ
integer original_id - サーバとの間でやりとりされる問い合わせを識別するための識別子
integer error - 署名の検証に失敗した場合のエラー番号
integer other_len - 署名に追加するデータの量(バイト単位)
string other_data - ネームサーバが、署名のために要求する追加データ
string key - クライアントとサーバ間で認証を行うためのキー
TXT
string text - レコードで定義されているテキスト