LDAP サーバに接続するには、 Net_LDAP の静的メソッド connect() を使用します。 このメソッドに渡すパラメータはひとつで、その内容は設定オプションの配列です。 接続に成功した場合は Net_LDAP オブジェクト、 失敗した場合は Net_LDAP_Error オブジェクトを返します。
設定オプションの内容について、次の表にまとめます。 デフォルト値で間に合うなら、設定配列でその項目を指定する必要はありません。
表 54-1設定オプション
名前 | 説明 | デフォルト |
---|---|---|
host | 接続する LDAP サーバ。複数のホストを配列で指定することもできます。その場合は、左から右の順で接続を試みます。 | localhost |
port | 接続するポート | 389 |
version | LDAP のバージョン | 3 |
starttls | 接続後に TLS を開始する | false |
binddn | バインドする識別名 (ユーザ名) | (なし) |
bindpw | binddn に対応するパスワード | (なし) |
basedn | LDAP のベース名 (ルートディレクトリ) | (なし) |
options | 追加で指定する ldap オプションを表す キー/値 の配列 | array() |
filter | デフォルトの検索フィルタ (文字列、あるいは Net_LDAP_Filter オブジェクト)。 LDAP フィルタ を参照ください。 | (objectClass=*) |
scope | デフォルトの検索スコープ (search を参照ください) | sub |
例 54-1LDAP サーバへの接続
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