XML_Parser は、PHP の XML 拡張機能をオブジェクト指向により 抽象化したものです。これにより、XML 文書を扱う場合に必要なメソッド、 たとえば、自動エラー処理、ファイルやURL・文字列から得られたデータのパース (構文解析)、さらにコールバックの簡単な登録方法などが得られ、 XML 文書の処理が容易となります。
XML_Parser は、SAX ベースの構文解析を行います。 そのため、XML 文書からの情報の取得に使われる API は、シンプルです。 パーサが文書を読むと、種々のノードが見つかる度、対応するメソッドがコール されます。ノードには、タグの開始・終了や文字データ・処理命令 といったものがあります。
文書のパースは、XML_Parser を直接使って行うことはできません。 XML_Parser を継承した新しいクラスを作成し、処理したいタグや その他の要素に対するハンドラを実装する必要があります。
PEAR の XML 関連のパッケージの中には、この手法を用いているものもあり、 それらは XML_Parser に依存しています。 実例を見たいときには、XML_RDDL, XML_Beautifier, XML_Statistics もしくは XML_Serializer をインストールしてください。
XML_Parser のほぼ全機能を説明したチュートリアルが http://www.schst.net/articles/XML_Parser にあります。