CVS の使用

本節は、cvs.php.net の CVS を使用するパッケージにのみ適用します。

各ファイルに、CVS のキーワード $Id$ を記述します。

本節の残りの部分は、読者が CVS タグおよびブランチに関する基本的な 知識を有していることを前堤とします。

CVS タグは、指定したリリースに属するパッケージのファイルのリビジョンを 示すラベルとして使用されます。以下に必須な、もしくは推奨される CVS タグ のリストを示します。

RELEASE_n_n

(必須)リリース用タグとして使用します。これを使用しない場合、 リリース時点の状態で CVS サーバからパッケージを取得する手段が なくなります。

QA_n_n

(ブランチ, オプション)リリース前にリリース侯補版を公開する必要が あると考えた場合には、リリース版を分岐するというのは良い考えです。 というのも、重大な修正だけをリリースに適用できるからです。 その間にも、通常の開発はメイントランクにおいて継続することが可能です。

MAINT_n_n

(ブランチ, オプション)(たとえば 1.2 の後に 1.2.1 といった) "マイクロリリース" を行う際に、 メインの開発トランクが非常に活発で、マイクロリリースで 僅かな変更のみを行いたい場合に、ブランチを使用することもできます。

RELEASE タグのみが必須です。残りも有用ですので使用を推奨します。

以下は、Money_Fast パッケージに 1.2 リリースタグを付ける方法を示すものです。

$ cd pear/Money_Fast
$ cvs tag RELEASE_1_2
T Fast.php
T README
T package.xml

これにより、PEAR Web サイトにてリリース手順を行うことが できるようになります。

以下は、QA ブランチを作成する方法の例です。

$ cvs tag QA_2_0_BP
...
$ cvs rtag -b -r QA_2_0_BP QA_2_0
$ cvs update -r QA_2_0
$ cvs tag RELEASE_2_0RC1
...そして、実際のリリースでは、同じブランチから以下のようにします
$ cvs tag RELEASE_2_0

QA_2_0_0_BPタグは、"分岐点 (branch point)" タグで、タグの開始点です。 このような分岐点から CVS ブランチを開始するのは良い考えです。 MAINT ブランチは、RELEASE タグも分岐点として使用することができます。