トレースを開始するには、PHP スクリプトの最初の行で apd_set_pprof_trace() 関数をコールします。
apd_set_pprof_trace();
この行はスクリプト内のどの場所にでも挿入可能ですが、 もしスクリプトの最初からトレースを始めなければ、 あなたをパフォーマンスのボトルネックに導いてくれるかもしれないデータを捨てることになってしまいます。
さあ、スクリプトを実行しましょう。ダンプ結果は apd.dumpdir/pprof_pid.ext に出力されます。
CGI 版の PHP を使用している場合は、apd が正しく動作するように
'-e' フラグつきで実行し、拡張情報を有効にしてください。たとえば
php -e -f script.php
のように実行します。
プロファイルデータを整形して表示するには、お好みの並べ替えオプション・ 表示オプションを指定して pprofp コマンドを実行してください。 整形された出力は以下のようになります。
bash-2.05b$ pprofp -R /tmp/pprof.22141.0 Trace for /home/dan/testapd.php Total Elapsed Time = 0.00 Total System Time = 0.00 Total User Time = 0.00 Real User System secs/ cumm %Time (excl/cumm) (excl/cumm) (excl/cumm) Calls call s/call Memory Usage Name -------------------------------------------------------------------------------------- 100.0 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 1 0.0000 0.0009 0 main 56.9 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 1 0.0005 0.0005 0 apd_set_pprof_trace 28.0 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 10 0.0000 0.0000 0 preg_replace 14.3 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 10 0.0000 0.0000 0 str_replace
この例で使われている -R オプションは、 その関数を実行するのにかかった時間の順でプロファイルテーブルを並べ替えます。 "cumm call" 列には個々の関数が何回コールされたか、 そして "s/call" 列には 1 回のコールあたりの平均所要時間が表示されます。
KCacheGrind にインポートできる形式のファイルを作成するには、 pprof2calltree コマンドを実行してください。