(PECL runkit:0.7-0.9)
runkit_sandbox_output_handler — サンドボックス内での出力を取得・処理するための関数を指定する
通常、(echo() や print() などの) あらゆる出力は、親のスコープから出力しているかのように出力されます。 しかし、runkit_sandbox_output_handler() を使用すると サンドボックス内の出力(エラーを含む)をサンドボックス外で受け取ることが 可能です。
注意: サンドボックスのサポート (runkit_lint(), runkit_lint_file(), および Runkit_Sandbox クラスで使用)は、 PHP 5.1.0 以降または特別なパッチを適用した PHP 5.0 でのみ利用可能であり、スレッドセーフを有効にしておく必要があります。 詳細については、runkit パッケージに含まれる README ファイルを参照してください。
注意: 非推奨
runkit バージョン 0.5 以降この関数は非推奨となっており、1.0 が リリースされるまでに削除される予定です。指定した Runkit_Sandbox インスタンスの出力ハンドラは、配列オフセット構文を使用して 取得/設定が可能です。この方法について、 Runkit_Sandbox のクラス定義で説明しています。
出力の処理を設定する Runkit_Sandbox クラスのインスタンス。
ひとつのパラメータを受け取る関数の名前。 sandbox による出力がこのコールバックに 渡されます。コールバックが返す値は通常通り表示されます。 このパラメータが渡されなかった場合、出力の操作方法は変わりません。 真でない値が渡された場合、出力の操作は無効となり直接表示されます。
前に定義されていた出力ハンドラコールバックの名前を返します。 ハンドラが定義されていなかった場合は FALSE を返します。
例1 出力を変数に送る
<?php
function capture_output($str) {
$GLOBALS['sandbox_output'] .= $str;
return '';
}
$sandbox_output = '';
$php = new Runkit_Sandbox();
runkit_sandbox_output_handler($php, 'capture_output');
$php->echo("Hello\n");
$php->eval('var_dump("Excuse me");');
$php->die("I lost myself.");
unset($php);
echo "Sandbox Complete\n\n";
echo $sandbox_output;
?>
上の例の出力は以下となります。
Sandbox Complete Hello string(9) "Excuse me" I lost myself.