デフォルトでは、PHP は CGI プログラムとしてビルドされます。すなわち、 コマンドラインインタプリタが生成され、 CGI 処理や Web 以外での PHP スクリプトの実行に使用できます。 通常は、PHP のモジュール組込みをサポートしている Web サーバに対しては、 性能面からモジュール版の PHP を選択するべきです。 しかし、CGI 版を使用すると、ページに応じて異なるユーザ ID で PHP を実行することが可能となる利点があります。
CGI モードで公開したサーバは、いくつかの脆弱性の標的となる可能性があります。 これらの攻撃からサーバを守る方法については、 CGI セキュリティ のセクションを参照してください。
PHP4.3.0 において PHP に重要な追加がなされ、 CLI (Command Line Interface) と呼ばれる新しい SAPI が CGI バイナリと同じ名前で存在するようになりました。 configure のオプションにしたがって {PREFIX}/bin/php に インストールされます。詳細については、マニュアルの 「PHPをコマンドラインから使用する」を 参照してください。
PHP を CGI 版のプログラムとしてビルドした場合、make test とすることで、ビルドされたバイナリをテストすることが 可能です。常にビルド後のテストを行うことが推奨されます。これにより、 使用するプラットホームにおける PHP の問題を早期に見付けることが可能となり、 後になってその問題に苦しむことがなくなるでしょう。
いくつかのサーバが提供する環境変数 は、現在の » CGI/1.1 規約 において定義されていません。以下の変数だけがこの規約で定義されています。 AUTH_TYPE, CONTENT_LENGTH, CONTENT_TYPE, GATEWAY_INTERFACE, PATH_INFO, PATH_TRANSLATED, QUERY_STRING, REMOTE_ADDR, REMOTE_HOST, REMOTE_IDENT, REMOTE_USER, REQUEST_METHOD, SCRIPT_NAME, SERVER_NAME, SERVER_PORT, SERVER_PROTOCOL, および SERVER_SOFTWARE 。 その他の環境変数は、「ベンダー拡張」として取り扱うべきです。