クラスメンバもしくはメソッドを static として宣言することで、 クラスのインスタンス化の必要なしにアクセスすることができます。 static なメンバは、インスタンス化されたクラスオブジェクトから アクセスすることはできません (static なメソッドからは可能です) 。
PHP 4 との互換性を維持するため、 可視性の宣言が ない場合、そのメンバまたはメソッドは、 publicとして宣言されていると みなされます。
static メソッドは、オブジェクトのインスタンスを生成せずに コールすることができます。疑似変数 $this は、 static として宣言されたメソッドの内部から利用することはできません。
static プロパティは、矢印演算子 -> によりオブジェクトからアクセス することはできません。
static でないメソッドを静的にコールすると、E_STRICT レベルの 警告が発生します。
PHP 5.3.0 以降では、変数を用いてクラスを参照することも可能です。 変数の値に (self や parent、 static といった) キーワードを指定することはできません。
例1 static メンバの例
<?php
class Foo
{
public static $my_static = 'foo';
public function staticValue() {
return self::$my_static;
}
}
class Bar extends Foo
{
public function fooStatic() {
return parent::$my_static;
}
}
print Foo::$my_static . "\n";
$foo = new Foo();
print $foo->staticValue() . "\n";
print $foo->my_static . "\n"; // Undefined "Property" my_static
print $foo::$my_static . "\n";
$classname = 'Foo';
print $classname::$my_static . "\n"; // PHP 5.3.0 以降で対応
print Bar::$my_static . "\n";
$bar = new Bar();
print $bar->fooStatic() . "\n";
?>
例2 static メソッドの例
<?php
class Foo {
public static function aStaticMethod() {
// ...
}
}
Foo::aStaticMethod();
$classname = 'Foo';
$classname::aStaticMethod(); // PHP 5.3.0 で対応
?>