第 20 章 パッケージ定義ファイル package.xml

目次
パッケージ定義ファイル package.xml の解説

パッケージ定義ファイル package.xml の解説

package.xml バージョン 1.0 は非推奨です

package.xml 1.0 は非推奨です。package.xml バージョン 2.0 を使用しましょう。 ドキュメントは package.xml 2.0 ドキュメント にあります。

2007 年 4 月現在、世の中の 99.8% 以上の環境で PEAR 1.4 以降が利用されています。 したがって、もう後方互換性を気にする必要はありません。

パッケージ定義ファイル package.xml は、 その名が示す通り、ある PEAR パッケージについての情報が記載された 整形式の XML ファイルです。

このセクションでは、パッケージ定義に使用可能な要素について述べ、 自作のパッケージに対して定義ファイルを作成する方法について解説します。

PEAR_PackageFileManager パッケージを使えば、package.xml の作成が容易になります。 通常と同様、次のコマンドで PEAR_PackageFileManager をインストールできます。


$ pear install PEAR_PackageFileManager
      

使用可能な要素

package.xml のトップレベル要素は <package version="1.0"> です。 副要素として使用可能なものは次の通り。

検証

package.xml の検証には、 libxml2 に同梱されているツール xmllint を使用します。

xmllint --dtdvalid http://pear.php.net/dtd/package-1.0 --noout package.xml

パッケージ定義ファイルの作成

この package.xml は、必要な要素をすべて含んでおり、 テンプレートとして使用できます。 多くの場合、タグ間の文字データを変更するだけで、この例を自作のパッケージに適用できます。

この例では、便利な機能が使われています。パッケージ中に 同じタイプのファイルだけを含むディレクトリがある場合、 role 属性を <dir> タグに記述することで、 個別の <file> タグにいちいち記述しないですみます。

このセクションで得た知識に基づいて、 パッケージ定義ファイルを作成可能になったことでしょう。 この話題について、さらに疑問がある場合は、 メーリングリストで 質問してください。

依存性の定義

PEAR パッケージのインストールの際に、PEAR パッケージマネージャに インストール先のシステム特性をチェックさせることが可能です。 インストールに当たって必要な(もしくは推奨される)システム特性を <dep> タグで定義します。