デフォルトでは、ドロップされたファイルがウィジェットに表示されます。 たとえば、ファイルを GtkEntry にドロップすると、 ウィジェットのテキストがファイル名で上書きされます。
すべてのウィジェットがこのように単純に済ませられるわけではないので、 Gtk_FileDrop はさまざまな型のウィジェットクラスに対して 組み込みのサポート機能を提供しています。
表 45-1ウィジェットのサポート
ウィジェットクラス | 動作 |
---|---|
GtkEntry | エントリの値が最初のファイルで置き換えられます。 |
GtkLabel | ラベルのテキストが最初のファイルで置き換えられます。 |
GtkButton | 子が GtkLabel の場合にのみ、 ラベルのテキストが最初のファイルで置き換えられます。 |
GtkToggleButton | 子が GtkLabel の場合にのみ、 ラベルのテキストが最初のファイルで置き換えられます。 |
GtkRadioButton | 子が GtkLabel の場合にのみ、 ラベルのテキストが最初のファイルで置き換えられます。 |
GtkCheckButton | 子が GtkLabel の場合にのみ、 ラベルのテキストが最初のファイルで置き換えられます。 |
GtkCombo | エントリのテキストが最初のファイルで置き換えられます。 リストには影響を及ぼしません。 |
GtkFileSelection | ファイルダイアログのファイル名が、最初にドロップされたファイルに設定されます。 ディレクトリはそのファイルのディレクトリに変更され、 ファイル名 (ディレクトリを除いた部分) がファイル名欄に表示されます。 |
GtkList | 有効なファイルがすべてリストの最後に追加されます。 |
自動処理とは別に attach の三番目のパラメータでコールバックを指定することができます。 これはウィジェット自身からコールされ、 有効なファイルの配列をパラメータとして受け取ります。