HTTP_Upload

HTML フォーム経由で送信されたファイルを お手軽かつ安全に管理します。

概要

この関数は、HTML <input type="file" /> フィールド経由でのファイルのアップロードを管理する高度なシステムを 提供します。以下のような機能があります。

以下の例では、ファイルをアップロードするために HTML フォームフィールド <input type="file" name="f" /> を用いることを想定しています。たとえばこのようなフォームです。

アップロードされたファイルの拡張情報

HTTP_Upload では、アップロードされたファイルの 拡張情報を getProp() メソッドで取得可能です。

name に何も指定しなかった場合は、このメソッドは アップロードされたファイルに関するすべての情報を含む配列を返します。 それ以外の場合は、指定したパラメータの値を文字列で返します。

とりうる値の内容は $_FILES 配列によって決まりますが、HTTP_Upload 用にカスタマイズされています。 以下に、プロパティをまとめます。

  • 'name': アップロードされたファイル名。

  • 'tmp_name': アップロードされたファイルの一時的な名前 (PHP が設定します)。

  • 'form_name': ファイルをアップロードした HTML フォームの名前。

  • 'type': ファイルの Mime 型。

  • 'size': ファイルの大きさ。

  • 'error': アップロード時にエラーが発生した場合は、 エラーの種類を表す文字列がここに含まれます。 errorCode() メソッドを使用すると、 このプロパティに対応するエラーメッセージを取得できます。

国際化されたエラーメッセージ

HTTP_Upload の便利な機能のひとつに 国際化されたエラーメッセージのサポートがあります。これは、 エラー (不正なファイルがアップロードされたなど) が検出された場合に HTTP_Upload が何語でエラーメッセージを 返すのかをプログラマが指定できるということことを意味します。

HTTP_Upload のコンストラクタの最初の パラメータで、使用する言語を指定します。詳細は以下の例で 説明します。