エクスポート --
Structures_BibTex を使用したデータのエクスポート
概要
Structures_BibTex クラスが提供するメソッドを使用すると、
クラスに保存されたデータをエクスポートすることができます。
現在は、次のフォーマットに対応しています。
BibTeX - 全データを BibTeX でエクスポートします
RTF -
条件にマッチするデータを RTF フォーマットのリストでエクスポートします
HTML -
条件にマッチするデータを HTML のリストでエクスポートします
Author
デフォルトでは、著者の名前を "VON LAST, JR, FIRST"
形式でエクスポートします。それぞれ対応するプレースホルダが置換されます。
プレースホルダは大文字でなければなりません。
フォーマット文字列は、クラス変数 authorstring で定義されています。
たとえば、著者名の出力形式を "FIRST LAST" に変更するには、次のようにします。
例 62-1著者名の書式の変更 require_once 'Structures/BibTex.php';
$bibtex = new Structures_BibTex();
$bibtex->authorstring = 'FIRST LAST'; |
|
BibTeX
基本的な機能として、当然 BibTeX フォーマットでのエクスポートが可能です。
これは、単に bibTex() メソッドを起動するだけです。
例 62-2BibTeX フォーマットでのエクスポート require_once 'Structures/BibTex.php';
$bibtex = new Structures_BibTex();
$ret = $bibtex->loadFile('foo.bib');
if (PEAR::isError($ret)) {
die($ret->getMessage());
}
$bibtex->parse();
echo 'BibTeX フォーマットにしたデータ:<br />';
echo $bibtex->bibTex(); |
|
RTF
この機能は、データを Word にインポートするために作成されました。
Word は (もちろん Open Office や kword も)、
RTF フォーマットを読み込むことができます。
そのためには、出力データを 'somefile.rtf' という名前で保存して
それを Word で開くだけです。Windows ユーザもこれで満足でしょう。
この機能を使用するには、rtf()
メソッドをコールします。
例 62-3RTF フォーマットでのエクスポート require_once 'Structures/BibTex.php';
$bibtex = new Structures_BibTex();
$ret = $bibtex->loadFile('foo.bib');
if (PEAR::isError($ret)) {
die($ret->getMessage());
}
$bibtex->parse();
echo 'RTF フォーマットにしたデータ:<br />';
echo $bibtex->rtf(); |
|
各エントリのデフォルトの書式は、まず最初に著者名がきて、
次に (ダブルクォートで囲まれた太字の) タイトル、
それから (斜体の) 学会誌名、そして最後に年となります。
デフォルトの書式を変更するには、クラス変数 rtfstring
をオーバーライドします。デフォルトの rtfstring は
'AUTHORS, "{\b TITLE}", {\i JOURNAL}, YEAR'
となっています。文字列 AUTHORS、TITLE、JOURNAL および YEAR
は、対応する値に置き換えられます。
例 62-4異なる RTF 文字列による RTF フォーマットでのエクスポート require_once 'Structures/BibTex.php';
$bibtex = new Structures_BibTex();
$ret = $bibtex->loadFile('foo.bib');
if (PEAR::isError($ret)) {
die($ret->getMessage());
}
$bibtex->parse();
$bibtex->rtfstring = 'AUTHORS, "TITLE", JOURNAL, YEAR';
echo 'RTF フォーマットにしたデータ (しかし今回は文字装飾はしない):<br />';
echo $bibtex->rtf(); |
|
HTML
この機能は、単にシンプルな HTML を作成します。
デフォルトの書式は rtf の場合と同じです。これを使用するには
html() メソッドをコールします。
例 62-5HTML フォーマットでのエクスポート require_once 'Structures/BibTex.php';
$bibtex = new Structures_BibTex();
$ret = $bibtex->loadFile('foo.bib');
if (PEAR::isError($ret)) {
die($ret->getMessage());
}
$bibtex->parse();
echo 'HTML フォーマットにしたデータ:<br />';
echo $bibtex->html(); |
|
RTF エクスポートの場合と同様、デフォルトの HTML 文字列は
オーバーライドすることが可能です。デフォルトの文字列はクラス変数
htmlstring に保存されており、
AUTHORS, "<strong>TITLE</strong>", <em>JOURNAL</em>, YEAR<br />
のようになっています。
例 62-6異なる HTML 文字列による HTML フォーマットでのエクスポート require_once 'Structures/BibTex.php';
$bibtex = new Structures_BibTex();
$ret = $bibtex->loadFile('foo.bib');
if (PEAR::isError($ret)) {
die($ret->getMessage());
}
$bibtex->parse();
$bibtex->htmlstring = 'AUTHORS, "TITLE", JOURNAL, YEAR';
echo 'HTML フォーマットにしたデータ (しかし今回は文字装飾はしない):<br />';
echo $bibtex->html(); |
|