(PHP 5, PECL oci8:1.1-1.2.4)
oci_new_connect — Oracle サーバへの新規接続を確立する
Oracle サーバへの新規接続を確立し、ログオンします。
oci_connect() や oci_pconnect() と異なり、oci_new_connect() は接続をキャッシュしません。また、 常に新しくオープンされた接続ハンドルを返します。 これは、もしアプリケーションが 2 セットのクエリ間でトランザクション的な独立を必要とする場合に有効です。
Oracle のユーザ名。
username のパスワード。
オプションのパラメータで、ローカルの Oracle インスタンスの名前か tnsnames.ora における接続先のエントリ名を指定することができます。
指定しない場合は、PHP は環境変数 ORACLE_SID および TWO_TASK を用いてローカルの Oracle インスタンス名および tnsnames.ora の場所を見つけます。
Oracle サーバのバージョン 9.2 以降を使用している場合、新規接続を確立する際に charset パラメータを指定することができます。 Oracleサーバ < 9.2 を使用している場合、このパラメータは無視され、 かわりに環境変数 NLS_LANG が使用されます。
このパラメータはバージョン 1.1 から利用可能で、次の値を受け付けます: OCI_DEFAULT, OCI_SYSOPER, OCI_SYSDBA 。 OCI_SYSOPER もしくは OCI_SYSDBA のいずれかが指定された場合、 oci_connect() は外部の信用を利用して 権限付きの接続を確立しようとします。 デフォルトでは権限付きの接続は無効です。有効にするためには、oci8.privileged_connect をオンにしてください。
接続 ID、あるいはエラー時に FALSE を返します。
以下の例は、接続がどのように分割されるかを示すものです。
例1 oci_new_connect() の例
<?php
echo "<html><pre>";
$db = "";
$c1 = oci_connect("scott", "tiger", $db);
$c2 = oci_new_connect("scott", "tiger", $db);
function create_table($conn)
{
$stmt = oci_parse($conn, "create table scott.hallo (test
varchar2(64))");
oci_execute($stmt);
echo $conn . " created table\n\n";
}
function drop_table($conn)
{
$stmt = oci_parse($conn, "drop table scott.hallo");
oci_execute($stmt);
echo $conn . " dropped table\n\n";
}
function insert_data($conn)
{
$stmt = oci_parse($conn, "insert into scott.hallo
values('$conn' || ' ' || to_char(sysdate,'DD-MON-YY HH24:MI:SS'))");
oci_execute($stmt, OCI_DEFAULT);
echo $conn . " inserted hallo\n\n";
}
function delete_data($conn)
{
$stmt = oci_parse($conn, "delete from scott.hallo");
oci_execute($stmt, OCI_DEFAULT);
echo $conn . " deleted hallo\n\n";
}
function commit($conn)
{
oci_commit($conn);
echo $conn . " committed\n\n";
}
function rollback($conn)
{
oci_rollback($conn);
echo $conn . " rollback\n\n";
}
function select_data($conn)
{
$stmt = oci_parse($conn, "select * from scott.hallo");
oci_execute($stmt, OCI_DEFAULT);
echo $conn . "----selecting\n\n";
while (oci_fetch($stmt)) {
echo $conn . " <" . oci_result($stmt, "TEST") . ">\n\n";
}
echo $conn . "----done\n\n";
}
create_table($c1);
insert_data($c1);
select_data($c1);
select_data($c2);
rollback($c1);
select_data($c1);
select_data($c2);
insert_data($c2);
commit($c2);
select_data($c1);
delete_data($c1);
select_data($c1);
select_data($c2);
commit($c1);
select_data($c1);
select_data($c2);
drop_table($c1);
echo "</pre></html>";
?>
注意: もし PHP を Oracle Instant Client と併用している場合、 次に解説されている簡単な接続ネーミングメソッドを使用することができます: » http://download-west.oracle.com/docs/cd/B12037_01/network.101/b10775/naming.htm#i498306 。 基本的にデータベース名として "//db_host[:port]/database_name" を指定できることを意味します。しかし、 古いネーミングメソッドを使用したい場合、ORACLE_HOME もしくは TNS_ADMIN のいずれかを設定 しなければなりません。
注意: PHP バージョン 5.0.0 以前では、代わりに ocinlogon() を使用しなければなりません。 まだこの名前を使用することができ、下位互換性のため oci_new_connect() への別名として残されていますが、 推奨されません。